2011年1月アーカイブ

また、地元でも豊島区南長崎で町会長、PTA役員、防犯協会役員などを務め、地域の人びととのコミュニケーションや奉仕活動にも力を注ぎました。

こうした人との出会いを大切にしてきたことが、倉庫建設に際して大いに役立ったのでした。

たとえば、倉庫用地を提供してくれた農家の地主は、長年の取引きで信用を得ていた常陽銀行の紹介でした。

また、「農家の土地に倉庫を建設してもらって賃借料を支払う方式にした方が手っ取り早い」という知恵を与えてくれた倉庫業者は、Z社長の実直な人柄を見込んでくれてのことでした。

また、倉庫を建て配送センター業務をやるという構想を練っているころ、その準備の一つとして、中央シャープ販売の専務に、「うちの息子を商品管理部で働かせて下さい」とお願いし、それに快諾を得ることができたのも、永年の誠実な仕事ぶりに対する評価ともいえます。

Z運輸という会社の創業者であるZ社長は、大正9年3月7日、茨城県那珂郡那珂町大字田崎の農家の次男として生まれました。

地元の尋常小学校高等科を卒業後、国鉄水戸駅の駅員、中島飛行機製作所勤務を経て昭和17年に陸軍第三七部隊に入隊。

終戦後は故郷に戻り、木材販売および製粉工場を自営しました。

しかし、やがて食糧・麦類の統制が解除され、また大型工場も再建されて小麦粉は買い取り制となり、新たに五億円の資金が必要となって、やむをえず同28年に廃業しました。

こののち上京し、中古車トラック運送業勤務、海産物販売業自営などを経て昭和41年6月にZ運輸を設立し、50年代半ば頃に貸切り専業から兼業経営を志したのでした。

こうしたいくつかの事業を営んできたなかで、Z社長は、"事業経営は信用と人"という経営信条を会得し、とくに人と人との出会いを大切にしてきました。